子供が「感動できない?しない?」親としてはしてほしいけど・・・
素晴らしい音楽を聴いた時、映画が思わぬハッピーエンドで終わった時、「よかったよね」と思える事が起きた時、私達大人は涙もろくて涙する事があると思います。
でも、「うちの子、感動できないみたいで泣かないのよ」と聞く事がありますが、「感動する」ってどういう事を言うのでしょうか?
感極まって涙する事?
鳥肌が立つ事?
なかなか表現するのは難しいのですが、大体は「素晴らしい体験をした時の、心を揺さぶられるような感覚」なのかな……と思います。
「できない」のではなく、表現しないだけの場合も
子どもも高学年になると、きれいな物を見ても、悲しい事があっても、素直に感情を表に出さない事が多くなってきます。
反抗期に差し掛かった子どもに話しかけても、
「興味ない」
「だから何?」
と、寂しい答えが返ってきて、「感情を出さないんだ」という話を聞くことが増えてきます。
そういう口調で、まるで感動していないかのように振る舞っていても、よく見るとちょっと涙目になっていたりする姿を見ると、「隠しているだけ」という場合もある気がします。
幼少期の表現方法とは違ってくる
子どもが小さかった頃、夏休みや春休みにアニメ映画を見に行くと、最後のクライマックスになると涙を流していました。
男の子なのに、しゃくりあげている姿は、素直に感情表現をしている姿なんですよね。
その姿を見ると親も涙目になるほど、子どもの涙は「親を泣かせる武器」になっていると思います(笑)。
成長するにつれ、映画のクライマックスでも泣く事は無くなり、逆に茶化すようになってきました。
それでも、思い出してしんみりしている姿を見ると、「素直じゃないなぁ……」と思います。
感動した事を表現しなくても、胸に響いているんですね。
いろいろな事を、たくさん経験させよう
きれいなものをきれい、楽しい事を楽しい、嬉しい事を嬉しい……、そう表現できるためには、感情豊かな心を育てる事も必要だと思います。
成長していく中で、いつも「普通」ではなく、本当にいろいろな事があります。楽しい事もあれば、悲しい事もある。
それら一つ一つの中から、学べる「感情」はたくさんあります。
感動的な映画を観て、「よかったね~」というだけで終わるのではなく、どうよかったのか、子どもはどう感じたのかを話し合うと、より心に残る気がします。
親も恥ずかしがらずに感動しよう
大人になると「照れくさい」という事がありますよね。感動しても涙は見せないとか、ぐっとこらえるとか。
親が感動して泣いている姿を見ると、子どもは驚きます。うちの子は、驚いて心配してティッシュを持ってきてくれます(苦笑)。
でも、悲しい涙ではなく、テレビを観て「よかった~(涙)」という時には、笑いながらどうよかったのか聞いてきます。
大人でも感動して泣く事がある。大人でも感情表現を恥ずかしがらないんだ。
まずは、手本を見せる事で、子ども達は素直に感動した事を表現してくれると思います。恥ずかしがらずに、子どもの前で涙を見せてみましょう。
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