子供の料理のお手伝いは何歳から?グングン上達する4つの心がけ!
2~3歳になると、多くの子供が『料理のお手伝い』に興味を持ち始めます。
そんな子供の意欲に反し、おぼつかない手元を見て、ついつい必要以上に口を出したり、イライラしたり…。せっかくの子供の好奇心を、快く思えないママもいるのではないでしょうか。
私自身は、娘たちに2歳から包丁を握らせました。きっかけは、子供自身が「やりたい!」と言ったことからです。
現在は、小学校4年生・6年生にまで成長しましたが、「食事の支度は任せて!」と、自信満々で言うくらいにまで上達しました。
今回は、私が子供たちに料理を教えるうえで、『心がけてきたこと』を、思い出しながらお話したいと思います。
子供にお料理を教えたいけれど、上手くいかない…というママたち。または、これから教えてみようかなと考えているママたちの、お役に立てると幸いです。
『見た目』より『やる気』を大切に!
子供がまだ小さなうちは、正直「見た目にちょっと…」と感じてしまうことは、多々あります。
例えば、盛り付け方。ご飯を、ぎゅーっと押しつぶすようによそったり、お椀やお皿の縁をベタベタに汚してしまったり…。
ここで大切にしたいのは、「やろう」としてくれた子供の気持ちです。決して、わざと汚したのではありません。意図的に、ご飯を押しつぶすのでもないのです。
『食事は見た目も大切』とは言いますが、2~3歳であれば、見た目を指摘する必要はありません。やる気を褒め、感謝することが大切です。
そうすれば、成長とともに感性も磨かれて、次第に「きれいに盛り付けよう」と、子供自身が気にするようになってくれます。
失敗を恐れない!少しの怪我なら大丈夫!
幼児期くらいになると、出来ることが少しずつ増えていきますね。早くから教えていれば、包丁や火を使う料理も、教えることができるようになります。
しかし、まだ小さい子供です。子供がキッチンに立つと、そこには、大人が予想する以上に危険がたくさんあります。
背丈に合わないキッチンの高さ。おぼつかない手つき。油の飛び跳ねや、高温の鍋による火傷。ただのボウルでさえ、注意散漫でひっくり返してしまうことがあります。
熱いものを、「火傷をする」と知っていて、自ら触る子供はいません。ボウルをひっくり返してしまったら、子供自身が咄嗟に「やってしまった!どうしよう…」と反省するはずです。
「失敗するから…」とママが片づけてしまったり、「ほら、だから危ないって言ったでしょ!」と叱らず、まずはやらせてあげてください。
もし失敗してしまったら、「次は気を付けようね。」と、片づけるなり、手当してあげるなりすれば良いのです。
ママと一緒にキッチンに立っていても、失敗は多々あります。しかし、骨折や、命を脅かすような、大きな危険に至ることはありません。
包丁で指を切る、お鍋に触れて火傷をする、このような失敗は、あって当然だと最初から心得て置くことです。そうすれば、叱らずに対応することができるのではないでしょうか。
『ありがとう!』は心を込めて…
お手伝いしてくれた子供に対し、忘れてはいけないのが「ありがとう」の言葉がけ。「美味しいよ!」「すごいね~」と、褒めてあげれば、子供でなくとも嬉しいものです。
そこにプラスしたいのが、『具体的』に褒めること。特に、小学生になると、「1人で作ったなんて、すごい!」「ちょうど良い味に出来たね!」など、具体的に褒めることで、満足感を高めることができるように思います。
我が家の長女は、「○○と○○を入れたんだよ!」「最初は薄かったから、ちょっと味を足したんだよ!」と、食べながらも意欲満々に、嬉しそうに話してくれます。
子供の『興味』が大前提!
子供に料理を教えることは、その手順や方法だけでなく、味覚、視覚を育みます。
また、食べてくれる人の気持ちを思い描く優しい気持ちや、「美味しい!」と言ってもらえる達成感や満足感から、好奇心や自信を伸ばすこともできます。
しかし、良いとわかっていても、子供が興味を示さなければ、親がいくら教えても上達しません。無理に教え込むと、かえって料理嫌いになってしまう可能性もありますよね。
我が家の娘たちには、子供自身が興味を持ったことを、その段階で教えるように心がけてきました。
例えば2歳。とにかく「やりたい!」という興味を示したので、最初は玉葱の皮むき、ピーラーを使ったじゃが芋の皮むきを教えました。
そのうち、「包丁で切ってみたい!」と言ったので、子供用包丁を購入して、きのこ類や葉物野菜など、柔らかくて切りやすいものを使う料理を増やし、積極的に手伝ってもらうようにしました。
3歳になり、「卵焼きを作りたい!」と言ったときには、最初はフライパンを使ってスクランブルエッグを、その次はエッグパンで厚焼き卵を教えました。一度教えると、子供は「今日も!明日も!」と、何度も作りたがります。その頃は、毎日のように卵焼きを食べていた気がします。
4~5歳になると、切ることはもちろん、野菜を和えて味を付けて、一品仕上げることまでできるようになりました。お菓子作りにも興味を示し、クッキーやパン作りを一緒に楽しめるようになったのも、この頃です。
小学生になってからは、子供が1人でバレンタインのチョコケーキを作りたがったり、「夕食の支度をしたい!」と言うようになったので、私は横で少しだけ手を貸し、ハンバーグや餃子も、ほぼ1人で作れるようになりました。
そして、学校の授業で調理実習が始まった5年生。「夕食の支度は、もう子供1人に任せても大丈夫!」というくらいにまで上達しました。
残念ながら、お米研ぎだけは、子供の中で『楽しい料理』の部類に入らないらしく、頼んでもやってくれません…。
このように、興味を示すことは積極的に教え、示さなければ無理強いしない、という方針で今に至ります。
出来ることから少しずつ
実際は、忙しい毎日の中で子供に料理を教えるのは、決して容易ではありません。特に、幼い子供場合は、後片付けがより大変になりますし、時間もかかります。
毎日とはいかずとも、まずは休日の昼食や、日中のお菓子作りなど、時間と気持ちに余裕のある時を見計らって、簡単なものから始めてみませんか?
数年後には、「子供に任せて朝はゆっくり寝ていられる…」「ちょっとくらい仕事で帰りが遅くなっても大丈夫!」と、日常に余裕のできる日が、きっと来るはずです!
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