小学校のPTA役員で楽なのはこれ!役職別の仕事も紹介!
子供が小学生になったら、保護者は、6年間で一度は何かしらの役員を引き受けることになると思います。私は長女が小学校に入学して6年目を過ごしていますが、今年度は3度目の役員となりました。
役員とひとことに言っても、その仕事内容は様々です。
学校によって多少の違いはあるかもしれませんが、我が子が通う小学校の場合を例に、どのような仕事があるのか、また、多くの方が希望する『楽』な役員は何であるか、ご紹介します。
小学校におけるPTA役員の意義とその必要性
小学校は、PTAの存在なくしては、上手く運営されて行かない!と私は考えます。
「学校なんだから、何でも学校の先生がすべき!」と考える方も多いでしょう。しかしながら、学校の先生は、勉強・運動・人間関係・行事などを通し、子供が『学ぶ』ことを最優先に考えます。それを『教える』ことが先生の役割です。
しかし、そこには、“裏方”が必要になります。
子供達が安心して学校に通うための安全確保、活動に集中するための環境管理、行事をスムーズに行うための運営には、周囲の助けがなければ、成り立たせるのは難しいのです。
そこで、保護者が、ボランティアという形で協力するのがPTA活動。その活動を潤滑に進めるために、PTA役員という存在が欠かせません。
主な役職、そして仕事内容は下記のようになります。
小学校におけるPTA役員の種類
小学校役員は、大きく3つに分けられます。今回ご紹介する役職、仕事内容は、我が家の子供達が通う学校の例となります。参考程度にご覧ください。
①本部役員
・会長
全体の総括。式典や行事での挨拶。役員会の召集や文書の発行責任。運動会・学芸会など大きな行事の指示進行におけるリーダー。
・副会長
会長の補佐。会長が不在時には代役を務める。
・書記
役員会にて議事録の作成や、文書の管理。
・会計
PTA活動における会計管理。ただし、各学年行事や専門委員行事における会計は別とする。
・監査
会計が正しくなされているか、年度末に監査し報告。
・専門理事委員長(5名)
下記の専門委員のうち、広報部以下5委員会の委員長が、本部役員に所属。学校全体の行事を運営するための活動に参加。
②学年役員
・学年委員長
学年交流会など、各学年で行う行事の総括。それに伴う理事会の司会進行。
・学年副院長
学年委員長の補佐。委員長が不在時には代役を務める。
・学年会計
学年行事や理事会で発生する会計管理。
・学年会計監査
学年行事に関して発生する会計を、年度末に監査し報告。
・学年書記
学年理事会にて議事録の作成や、文書の管理。
③専門役員
・広報部
PTA広報誌を作成。
・教養部
授業日以外の日時で、子供や親子を対象に、学びの場を提供。保護者向け講演会や、親子向けの料理教室、給食試食会などを開催。
・体育部(運動会)
運動会において、保護者参加の競技を担当。
・体育部(PTA体育大会)
PTA親睦運動会を開催。
・施設部
校庭や学校前の遊びの広場を管理。運動会前のグラウンド整備。遊具や木製の柵などのペンキ塗りなどを行う。
この5つの専門役員は、学年役員も兼ねられます。
この他に、役員に当たらない保護者が分担して、定期的に登校・下校時の安全パトロールが行われます。
会議の回数
PTA役員の役員会は、主に夜、学校で行われます。子供が家にいる時間に、子供を誰かに預けたり、留守番をさせる等して、出席しなければなりません。
従い、できるだけ「参加が少なくて済む役員が良い」と、考える方も少なくありません。
私は本部役員を経験したことがありませんが、何事も円滑に進むよう、役員会の開催回数は、非常に多いと聞きます。1時間程度で終わることは少なく、飲み会へと発展することもあるようです。
広報部から施設部までの役員は、学年役員会の他に、各部会の役員会があります。
最も役員会への出席回数が少なくて済むのは、学年委員長から学年書記までの委員になります。
私自身は、1回目・2回目ともに、学年会計を担当しました。役員会の回数は、年度初めの顔合わせ、学年レクリエーションの打ち合わせと準備会議、年度末の反省会とたったの4回。負担になるほどではありませんでした。
3回目の今年は、教養部に所属。春からの半年回で行われた役員会は、学年役員顔合わせ・教養部役員顔合わせ・学年レクリエーションの打ち合わせの3回です。
この後に決まっている分では、学年レクリエーションの準備会議・教養部主催の行事に関する準備会議(3回)、そしてそれぞれの反省会があります。
年間にして約10回。学年会計の時とは、ずいぶん違うものです。
仕事内容が楽なのは?
まず、③専門役員は、それぞれの部会の仕事だけでなく、学年役員と選任になります。
役員会の回数はもちろん、仕事内容もそれだけ多くなります。学年役員の仕事はそれほど多くはありませんが、両方を負担することは、決して楽だとは言えないでしょう。
最も仕事内容が楽なのは、学年副委員長だと多くの保護者がいいます。
出席しなければならない役員会の回数も、それほど多くありません。主に委員長の補佐が仕事ですから、内容も難しいことはありません。
ただし、それは委員長がどのような方であるか、にもよるでしょう。
自ら率先して奮闘する方もいれば、副委員長と手分けしようとする方、また、自分は楽をして副委員長に多くを任せようとする方もいるようです。
実際、過去には、ほとんどの委員会を欠席し、「副委員長との役回りが逆転している!?」と感じる方もいました。
選出方法は!?
①の本部役員は、現役員が次年度役員を推薦し、電話や直接お願いに行く方法で決められます。従い、親しい人が現役員でなければ、次に頼まれる可能性も低いのです。
②の学年役員は、年度初めの学級懇談会にて選出されます。方法は、担任の先生によって様々です。
過去に経験した方法には、次の決め方がありました。
◆予めアンケートが回り、「できる・できない・やっても良い」のいずれかで回答。担任の先生が、可能性の高い保護者に直接、家庭訪問時や電話でお願いして、決めてしまうことがありました。
この方法は、多くの保護者にとって、とても楽な方法です。頼まれなかった保護者にとっては、負担になることが一切ありません。しかし、「誰と一緒に委員になるか」を重要視される方には、不利な方法かもしれませんね。
◆上記と同じくアンケートをとり、その結果をもとに、学級懇談会の場で、話し合いで決める方法もありました。入学時、「6年間で、1人2回は役員を経験しましょう」と告げられています。
そのため、資料として、誰が何回経験しているかを掲示されると、正直、経験していない保護者は、非常に断りにくくなります。
「仕事のため役員会に出席できない」「一人親家庭で夜に子供を預ける場所がない」などの理由で、断わる保護者もいます。しかし、同じような条件で引き受けている保護者がいれば、断る理由にならないと判断されることもあります。
◆まったく何の資料もなく、懇談会の場で、立候補・多数決で決めることもありました。この決め方は、いわゆる『争奪戦』になります。
早く手を挙げる積極的な方ほど、得をします。大人しくしていると、一番大変な役職が回って来る可能性が高くなります。
この方法が嫌なために、懇談会を欠席する保護者も多くいますが、知らないところで割り当てられる可能性もないわけではありません。
参加者の中には、欠席している保護者の名前を挙げて、嫌われる役職をお願いしたら!?と提案することもあるのです。自ら納得して引き受けたいのであれば、出席は必須だと言えるでしょう。
どうしたらいいの!?
役員の仕事を通して、顔見知りになる保護者が増え、そこからママ友になったり、学校以外での良き付き合いに繋がることもあります。
また、奮闘する姿を、子供がよく見ています。
「自分たちのために、ママが頑張ってくれている!」子供にとっては、嬉しいことです。
このようにメリットもあり、役員を引き受けることは、大変なだけではないのです。
年に約10回程度の役員会があれば、その1回1回を大変だと感じるか、365日のうちの10回と感じるか、捉え方の違いもありますね。
各家庭の事情もあるでしょう。「どうしても引き受けたくない!!」と頑なに拒むことが悪いとは言い切れません。
しかし、我が子が健全に学校生活を送るために、多くの保護者の協力が不可欠であることを知り、拒む際には、引き受けてくれる方に感謝を忘れたくありません。
そして、一旦引き受けてしまったら、1年間は奮闘しなければならないのです。嫌々活動するよりも、前向きに楽しみながら、関わって行けると良いですね。
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