小さな子供にも自信を付けさせるお手伝いのさせ方とは!?
子供は、お手伝いをすることで多くのことを学ぶと言われますよね。
お願いしたことが出来れば自信になり、「ありがとう」の言葉がけが意欲を促し、「家族のために」という思いやりや、責任感が育つなど、お手伝いのメリットはたくさんあります。
しかし、ただやらせれば良いのではありません。
無理に高度なお手伝いを頼み、叱る結果になるのは逆効果。子供の成長に見合う、『出来る事』をお願いすることが大切です。
では、いったいどのようなお手伝いをさせるのが良いのでしょう?
我が家の子供達が通った幼稚園では、長期休暇になると、必ず『お手伝い表』を書かなければなりませんでした。
その当時にやってもらったこと、小学生になってからできるようになったこと等、我が家で取り組んだお手伝いを、実体験を交えながら、ご紹介したいと思います。
①食事の後片付け
子供が幼いときは、私が食事の配膳から後片付けまで、そのすべてを行っていました。
当時、我が家では、使う食器のほとんどが『陶器』でした。
子供が使う食器も、プラスチック製ではなかったのです。そのため、持ち歩いて落とし、割れることを考えてのことでした。
しかし、「子供の躾として、このままでは良くないのではないか?」と考えるようになりました。
ちょうど長女が幼稚園の年中の頃だったと思います。夏休みのお手伝いとして、「食後の後片付け」に取り組みました。使う食器も、娘専用にプラスチック製の物を用意しました。
それまで、食べ終わった後には一切片づけることをしてこなかった娘が、自分の食器を下げ、その都度、お手伝い表に◎を付け、嬉しそうにしていた姿を覚えています。
そのお手伝いは、夏休みだけに止まらず、現在に至るまでずっと続いており、もう『お手伝い』ではなく、『癖』として定着したと言っても良いでしょう。
小学生になってからは、自分の食器だけでなく、大皿など、みんなが使ったものまできちんと下げてくれるようになりました。
このお手伝いは、私の中で、一番「取り組んで良かった!」と、自負しているものです。
②洗濯をたたむ
子供のお手伝いは、時として物を壊したり、汚したりという失敗が付きものですよね。
親の手助けがなければ難しいものだと、つい横から口うるさく言ってしまい、後悔する方も多いのではないでしょうか。
しかし、『洗濯をたたむ』という作業は、壊れる心配がありません。そして、子供が楽しくできるお手伝いでもあると思うのです。
私は、子供たち2人に洗濯をたたむことを、幼児期に教えました。
きっかけは、テレビで、簡単なTシャツのたたみかたが紹介されており、子供と一緒に実践したことです。
そのたたみ方が動画で説明されているものを見つけたので、ご紹介します。
幼児期の子供でも、簡単に、そしてきれいにたたむことができたのは、子供に大きな自信を与えてくれたようです。
それを機に、子供たちは、家族のTシャツを喜んでたたんでくれるようになりました。
今では、Tシャツだけでなく、洗濯物であれば何でもていねいにたたんでくれます。
私が仕事で遅くなる日には、外に干した洗濯物を取り込んでたたんでおいてくれるので、帰宅後には、たたまれた洗濯物を見て、気持ちがとても嬉しくなります。
③玄関の掃き掃除・靴を揃える
学校や企業などでも採用されている、『しつけの三大原則』をご存知ですか?
・挨拶
・返事
・靴そろえ
この3つの中で、『挨拶』と『返事』については、私も常に心に置きながら子育てをしてきました。しかし、靴そろえについてはあまり気にしたことがなく、正直、とても疎かでした。
次女が小学生になったとき、担任の先生が、毎朝クラスの靴箱をチェック。その様子を写真に撮り、学級通信に度々載せるほど、大切な教えであると伝えてくださったのです。
それから我が家では、『靴そろえ』を、お手伝いのひとつとして、取り入れるようにしました。
もちろん、家族みんなが、その都度脱いだ靴を揃えることに取り組み始めました。しかし、今までやってこなかったことですから、お恥ずかしながら、なかなか癖として身に付かないのです。
そんなとき、次女に「気が付いたら揃えてあげようね」と言い、そのついでに、玄関の掃き掃除をお願いしました。
学校でも常に気にかけている次女ですから、気が付いたときにはみんなの靴を揃える、そして玄関の掃き掃除をすることを、常に頭に置いてくれるようになりました。
もちろん、家族みんなが靴を揃えるように、気を付けるようにもなりました。
それでも次女は、家族の中で一番立派!忘れることがありません。そして靴揃えだけでなく、掃き掃除のお手伝いもしっかりと続いています。
④食器洗い
食器洗い、これは、多くのママが子供に経験させるお手伝いのひとつかもしれませんね。
我が家でも、時々子供達が手伝ってくれます。
しかしながら、「完璧!」と感じるようになったのは、次女が4年生、長女が6年生になった、ごくごく最近のことです。
それまでは、油や汚れの洗い残し、洗剤のすすぎ残しが多々ありました。
きれいに洗えたなと思ったら、シンクがベチャベチャ、床まで水浸し、ということもありました。
「仕方ないな…」と、半ば諦め状態でお願いしていたので、特に叱ることはありませんでしたが、私が隣で手伝わない日は、後からこっそり洗い直したことも少なくありません。
また、洗ったつもりのお茶碗を拭いて、食器棚に片づけることまでしてくれた日には、食器棚から探し出して洗い直した日もあります。
今思えば、お茶碗洗いは、幼い子供たちにとって、大人が思う以上に大変なお手伝いだったのかもしれません。
いくら踏み台に上がっても、シンクの高さは子供の背丈に合っていませんから、使いにくかったでしょう。すすぐときも、子供はお湯ではなく、水を使いたがりました。油が残っても仕方がないですよね。
汚れが落ちやすい料理の日にお願いするとか、汚れが落ちにくい場所をもっと丁寧に教えてあげるなど、私の対応の仕方次第で、もっと早いうちから上達させてあげられたかな、と後悔する部分もあります。
『何ができるか』を考える!
4つのお手伝いをご紹介しましたが、この他にも、幼児期の子供にできるお手伝いは多々あると思います。
カーテンを開け閉めしたり、ゴミ出しや新聞取りに行くこと、洗面所を毎朝さっと流したり、食前にみんなのお箸を並べることもできます。
大切なことは、『何をするか』ではなく、『何ができるか』。それを、子供自身が自由に決めるのではなく、親が見極めてあげることだと思うのです。
「お洗濯を干したい!」と言えば、靴下やハンカチを、子供の目線で干せるよう工夫してあげる。「お掃除をお手伝いしたい!」と言えば、細やかな物のない場を選んで拭き掃除をお願いする。
このように、内容を考えてあげることで、小さな子供にもできるお手伝いの種類は、豊富にあると思います。
まとめ
子供は、小さければ小さいほど、お手伝いを遊びとして捉えます。
その遊びを、上手にお手伝いへと導くためには、内容を見極めることがポイント。楽しみながら意欲的に取り組めることであれば、持続につながるはずです。
最初から上手には出来ないでしょう。しかし、持続させることが出来れば、難易度を徐々に上げながらも、子供に自信を付けさせてあげることができるのではないでしょうか。
「家族の一員として、みんなの役に立てる!」と自信を持てるようなお手伝いを、探してあげてくださいね!
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