子供に家事手伝いして貰うコツとは?しない時の裏技も伝授!
ここ数年、「イクメン」や「カジメン」などの造語が増えてきていますよね。ご存知の通り、「イクメン」は育児参加する男性。
「カジメン」は家事を積極的に手伝う男性の事。
どちらも、私たち子どもを育てている母親としては、父親が家事や育児参加してくれることはとてもありがたいので、マスコミに便乗して「手伝ってよ」と言ってしまいがちです。
そして、求めすぎて「なぜできない……?」とケンカになる事も少なくありません。
「お手伝い」は男女ともに必要
つい最近、小学校の保護者会で「女の子なんだから、手伝って……と言ってしまう」と言うお友達ママと会いました。
悩んでいる感じもするけど、「男の子だから言わないでしょ?」的な感じにも受け取れて、何と返していいのか少し迷いました。
「育児されている側」である高学年の子ども達を持つ親として、「育児はこうするもの」と教えていく事ができるほど、まだ育児スキルは持っていません(汗)。
でも、「家の事はこうするんだよ」と教える事は、少しずつでもできると思います。
「家事」は、女の子でも男の子でも、いずれ独立した時に自分がしなければならない事です。「カジメン」と呼ばれるために、家事全般をできるようにするわけではないですよね。
「手伝って」って言うと嫌そうにする子どもの気持ち
自分が子どもだった頃を思い出すと胸が痛むのですが、親に「手伝って!」って言われると、とても面倒くさそうに「え~~?」って答えていた記憶があります。
でも、今育児をしながら家事をしていると、当時の母と同じように「手伝って!」と言っている自分がいます。
もちろん、同じ遺伝子を持つせいなのか、子どもの返事は「え~~?」。
そのやり取りを見て、私の母は笑っています。「繰り返すっていうけど、ホントね」と。
くうぅっ……と悔しく思う事もありますが(笑)、過去に「え~~?」と言っていた自分は、子どもの頃の気持ちを覚えています。
学校に行って気も頭も使って、帰ってきたら宿題をして、習い事にも行く。時間がある日にだけお友達と遊べるけど、ふと考えると「自分の好きな事をやる時間」がない……。
マンガだって読みたい。
ゲームだって時間制限なくやってみたい。
何より、のんびりしていたい……。
忙しい子ども時代の中で、やりたいことがたくさんあるからこそ、子どもだって「自分でできるんだからやってよ」って思うんだと思います。
それが「え~~?」っていう言葉に現れちゃうのかもしれませんね。
上手に手伝ってもらっちゃおう!
それでも、子どもは言われれば嫌々ながらも手伝おうとします。だけど、せっかく手伝ってくれるなら、親も子も気分よく家事をしたいですよね。
怒りながらでもなく、嫌々でもなく。
一見難しい事のようにも思えますが、子どもが通う小学校では、毎年必ず夏休みの宿題に「家の事を手伝う~何をしましたか?」という表を作成します。
「何を手伝うか?」という項目は、子ども自身に学校で書かせます。授業中に、あれこれ子どもなりに考えてくるのでしょう。
……が、子どもの書いてくる内容は、毎年「言われたことをする」です(汗)。
確かに、
「お茶碗、運んでくれる?」
「ほら、ご飯だからお箸出して」
「洗濯物取り込むの手伝って」
「お買い物行くから一緒に来て」
「お風呂洗ってね」
と、普段から言っている私。これらは全て、「お手伝い」になりそうですよね。
でも、子どもが高学年になった時、遅ればせながら包丁や火を使う「調理」を手伝わせることにしました。もちろん、親が見ている前で、期間限定ですが……。
普段してくれているお手伝いとは違い、「料理をする」=「生きるための仕事」となる調理。初めは心臓に悪くて見ていられない野菜の切り方も、ニンジンなどの固いものではなく、トマトやナスでした。
夏の宿題なので、夏野菜から始めたんです。
調理方法を教えて手伝わせながら、「野菜の旬」について話したり、どういう味付けがその野菜に合うのかなど、いろいろ話しながらです。
少しずつできるようになってきた頃、6年生最後の夏休みの家庭科の宿題として、「一食、家族にプレゼントする」というものが出ました。
お手伝いをしていなかったら、たぶん親も子もケンカしながら宿題に追われていたと思います。
息子が一人で野菜を洗う所から始めて、それぞれの野菜に適した切り方をして、不安半分で火を使って調理して完成したものは、ナポリタン。
「どう?美味しい?がんばったんだよ?」
そう聞かれるたびに、「うん、美味しいよ」「がんばったね」って褒めてあげると、どんどん会話も広がりました。
今、洗濯はほとんどの作業を洗濯機がしてくれるし、掃除は掃除機がしますよね。そう考えると、調理は自分がしなければ、買ってくるしかありません。
危険も伴うので目は離せませんが、子どもにとって一番自信がつくお手伝いだと思います。子どもが初めて作ってくれた料理の味は、親として一生忘れられないでしょう。
それでもやってくれなかったら…?
いろいろ理由をつけて、お手伝いをしてくれないという子どももいます。こちらが忙しかったり疲れている時に手伝ってくれないと、イライラしますよね。
そういう時は、手を抜きます。「あれ?いつもやってくれてるのに……」と思わせましょう。
「やってもらって当たり前」ではなく、これから大人になって、自分ができないと困る事を教えるのも、育児のひとつだと思います。
つい、自分がやってしまった方が早いからと動いてしまいますが、そこはぐっと我慢。「できないと困るよ?」と言いながら、放置です。
それでもできなかったら、全てやってあげるのではなく、少しずつ親がやる事を減らしていく。大丈夫、子どもは意外と、いろいろな事が自分でできます。
親としての忍耐力も必要になりますが、お手伝いを通してできる事が増えるように、サポートしてあげたいですね。
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